この時期になると何気ない会話の中で「あっという間に年末だね。」「1年って本当に早いね。」といった話題になること多いですね。昨日もご門徒さんのお宅でそういった話になりました。
以前、とあるテレビ番組の中でその筋の専門家の人がこんなことをおっしゃってました。
「子供の頃と比べ、大人になると時間の流れが速く感じる理由は感動がないからだ」と。。。
例えば、夕飯に出てきたおかずのハンバーグに感動したり、通り道で見つけた空き缶のラベルに感動したり…。とにかく子供にとっては何もかもが新鮮で感動を覚えるらしいです。
それに比べ、大人は日常に追われて生活しているので、目にするもの、触れるものに対して感動が薄い、ということなのでしょうね。
「一生過ぎやすし…」
白骨の御文(おふみ)の中の一言です。人生があっという間に終ってしまう原因が感動の薄さにあるのであれば、逆に感動を覚えることが多くあれば時間の流れも少しはゆっくりと感じられるのかもしれません。
「本願力にあひぬれば、むなしくすぐる人ぞなき」
その感動を覚えるヒントが真宗の教えの中にはあるのです。