昨日、タレントの中居くんが芸能界からの引退を公表しまた。ここ数日で、いちタレントのスキャンダルからテレビ局の企業風土を問う問題に発展してきています。
ただ、一番に配慮されるべき被害者は今の状況をどんな気持ちで見守っているのか…。そう考えずにはいられません。
発端は週刊誌報道。マスコミは真実を世に知らせることを正義としています。
でも、著名人の悪が世に晒されて社会的な制裁を受けることのその先に、一体何を期待しているのでしょうか。
悪を裁くということはとても気分がいいものです。SNS上で他人を誹謗中傷する人たちの大半は、常に善い行いをしていると感じているそうです。だからいつまでたっても誹謗中傷はなくなりません。
そして何より、正義とは批判の対象とはならない立場であることを意味します。
正義には制限がありません。あらゆる戦争も正義の名の下に行われています。
正義という言葉の中に潜む危うさを忘れてはなりません。