ここ数年、高齢者世帯の割合が高くなっているといった話題をよく耳にします。今日もご門徒さんから、「息子は外で所帯を持っているし。私たち(高齢)夫婦が亡くなったらこの家も処分することになるのかな」、そんな話を伺いました。
以前は三世代が同居し、子や孫が土地・建物を相続して「家」を守ってきました。今は子供に最高の教育を受けさせ、いい学校に行かせて、いい会社に入れる。それこそが親として果たすべき使命…。そんな価値観が根付いているように思います。
結果、子は都会に出て所帯を持ち、そこで家を建て、そこを終の棲家とすることになっていきます。
体が弱ると身内を頼りにしたいもの。でもその身内がそばにいてくれない…。
この問題に限ったことではないですが、よかれと思ってしてきたことも、人生振り返ると疑問に思うことも多々あるのではないでしょうか。